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ひろかわさえこの絵本とそれから・・・


by pukuminn

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昨日の午前中は親子地域文庫連絡会さまのお世話で池袋で講演会。
いつも「子どもの本・九条の会」でご一緒している仲間が中心になってくれていたせいか
あたたかい気に包まれているのを感じながら
楽しくお話させていただきました。
皆様、ありがとうございました!

そして、午後は「この日を逃してはもう行けないかも!」と思ったので
まだ少し足が痛みましたが、ちょいと足を延ばして信濃町へ。
3日からアートコンプレックスセンターの地階ギャラリーで、井上洋介さんの大きな遺作展が開催されています。
神沢利子さんの「くまのこウーフ」の挿絵で、あまりにも有名な井上洋介さんですが、今回は若い時からずっと描き続けていたタブロー480点。どっぷり浸って来ました。


アートコンプレックスセンター入り口
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地下の縦長の広いギャラリーの壁一面に設営された洋介さんの絵
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赤の時代といわれる年代の絵画群
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絵は井上洋介さんの年代を追って並べられているのですが、
もう学生時代の絵の時点でその世界は築かれていたような印象を受けました。
450枚の絵は一貫した壮大な絵巻のようであり、
見終わって殴られたようにジーンと頭が痺れた感覚。
絵の発するエネルギーにしばし言葉が出ませんでした。

今日になっても、このブログを書こうとして躊躇します。
簡単に言葉にするのが憚られるのだけど、
一貫して流れているものは
とてつもなく深い哀しみのような気がしています。
想像の世界の絵のようで、
実は井上洋介さんがリアルに体験していたのではないかと
そんな気にさせられるのです。
絵に対する好みはいろいろあると思いますが、ひとりの画家が一生かけて描きつづけた世界が心をうちます。
特に絵を描いている人は、足を運んでみるべきだと思います。

絵を見ながらそういえば、、、と思い出した本があります。
草森紳一「日本ナンセンス画志」装丁が井上洋介さんでした。
まだ学生時代に読んだその本の強烈な装丁画の印象が蘇って来ました。
草森紳一さんの本が好きで何冊も読みあさった時期でしたが、その中で初めて井上洋介さんの絵に出会った・・・それはウーフを目にするずっと前の事だったのだな、と感慨深いです。

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禍々しい餓鬼の世界を描く墨絵の迫力
そして、ウーフのなんという素朴な可愛らしさ!
どちらも1970年前後の作です。

井上洋介没後1年大誕生会は12日まで。
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by pukuminn | 2017-03-05 17:49 | 日々のこと