ひろかわさえこの絵本とそれから・・・


by pukuminn

カテゴリ:おしごと( 23 )

ともだちのやくそく

去年の秋に描いていた「ともだちのやくそく」が上製されました。
そろそろ、書店さんにも並び始める頃です。
13年前に「ともだちになろうよ」
10年前に、「ぼくたちともだち」
かいくんと、うーちゃんの物語も3巻目です。それも久しぶりの。
本の中のかいくんとうーちゃんは、小学生になったから初めの巻からは1、2年の時間が過ぎているのだけど、作者と画家は正直に13年たつので、すっかり白髪が増えてしまいました。

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出逢いを描いた1巻目、ヤキモチの気持を描いた2巻目、
で、3巻目は…?
帯には「やっぱり あいたい!」とあるのです。
あいたい気持ち、あえた幸せ…そして、また…です。
幼稚園の時も、小学生の時も、ちょっと気になるあの子と
隣の席になったり、遠足の時手を繋いで歩いたり、
ドキドキしたものね。
今の子どもたちだって、それは変わらないはず。
いえ、大人だって恋の初めはこんなもの。

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考えたら、あの子のかわいい笑顔が浮かんでくるし


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なんでもない時間が、すごく幸せだったり


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蝶々を見ているかいくんと、かいくんの横顔を見上げているうーちゃん。


前の巻までは、「かいくんが、うーちゃんに翻弄されてかわいそう…」なんていう感想も有りました。(主に男の子のお母さんからね。)
だから、うーちゃんに女の子の可愛らしさを精一杯盛り込んで描いてるのだと、中川さんに言ったら、「それで良いんだよ」と。

この原画を描いている途中に急逝した姉が、このシリーズが好きで、
「うーちゃんみたいに、なりたかった」と言っていました。
しっかりものの姉の、別の顔が見えた気がしたのを、思い出したりしています。



by pukuminn | 2018-01-21 13:04 | おしごと

わんわん探偵団のこと

「わんわん探偵団」の16刷が届きました。
初版が2002年なので、15年間に毎年一回くらいのペースで版を重ねたことになります。
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ページをぺらぺらとめくりながら、いろんな事を思い出しました。
この本は、約150ページくらいありますが、全ページに絵が入ります。これはちょっとしたボリューム!
しかも、推理ものなので、絵の中にヒントを隠していたり、物や背景の位置関係なども重要、
主人公の本業(?)が犬のトレーナーなのであらゆる犬種が出て来ます。
なのでかなりきっちりしたラフスケッチを描いて作家チェックを受けなくてはなりません。
150ページ分の絵を、ラフスケッチ、下書き、本描き、三回描くわけで、
楽な仕事なんて無いから当たり前とはいえ、幼年童話の挿絵がほぼ初体験だった私は、ふーふーひーひー。
このシリーズは、「わんわん探偵団・おかわり」「わんわん探偵団・おりこう」と続き、
さてどれだけわんちゃんを描いたことでしょう?!
登場人物を描き分けるのも面白く、外の見える喫茶店で道行く人をメモ風にスケッチした事もありました。
当時,長女は中学1年、次女は小学校2年、実はこっそり登場させています。

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好物のいも天を買っているのが長女

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ニコちゃんTシャツの子が次女

こんな風に、本に描き込まれるのは、絵描きの子どもに生まれた特権か?いや迷惑かもしれません。
でも、今となっては思い出深い本になりました。
15年こつこつ売れて、今も店頭にあることもありがたく、
手を動かすことで鍛錬にもなったし、犬を描き分けるのもね!
なんせ、犬のスタイルの千差万別な事といったら猫の比ではありません。
作家紹介のページでは、杉山さんも私も犬に化けて…
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もちろん、本文中にも潜んでいますよ。
ね!↓

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by pukuminn | 2017-09-08 14:30 | おしごと
待望の(個人的にです)絵本が出来て来ました。
春に描いていた絵本、当初は7月出版を目指していましたが
諸々の事情から、9月の出版になりました。
十五夜さんまでには、店頭にも並ぶとのこと…

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タイトル文字も、「思い切り遊んでください」という私の依頼に
120%応えてくださった、デザイナーの山崎理佐子さん、感謝です。
丁寧な編集で支えて下さった、偕成社編集部のSさん、ありがとうございました。
おかげさまで、楽しい一冊が出来たかと、自負しています。

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扉です。扉の中で冷蔵庫の扉がそっと開いて…

私は絵本作家の他に主婦業も兼業していますが、
こちらはあまり胸を張って言えるような事ではなくてね、仕事を言い訳に手抜きし放題なのです。
日々の食材はほとんど生協でお願いしていますが、消費するつもりで買った野菜達…
忙し過ぎて作れなかったり、用事が出来て外食が続いたりすると、
とても申し訳ない事になるのです。
そういう野菜達を生ゴミに出すときは、本当に心がズキズキするのです。
この野菜達、怒ってるんだろうな…って。
そういう積年の後悔から生まれた絵本です。
愛すべき野菜達に「ごめんなさい!」の気持ちを込めて描きました。
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一生懸命描きました。

思えば、この絵本の発想の芽が出たのは18年も前のこと。
娘たち二人と、山梨の友人のお家に遊びに行く道中、小さなノートに落書きして遊んでいた時に
たくさん野菜の絵を描きました。その中に芽を出したジャガイモの絵があります。
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これこれ。


こんな落書きから、始まったのだなぁと、なかなか感慨深いものがあります。
絵本が生まれる場所は、遠い所ではありません。
私の場合は特に、半径10メートル以内な気がします。






by pukuminn | 2017-08-21 18:12 | おしごと

海をわたれば

絵本は絵と文でできている…のはあたりまえ
のことですが、文の書体についても,出版にあたってはいろいろ考えます。
まずは絵との相性、それから内容との相性
表紙のタイトル文字などは、手書きにする事も多いです。
本文の文字でも,色、大きさ、配置も絵本によってはとても考えます。
特に文字のまだ読めないあかちゃんの絵本は
文字も絵の一部として捉えてもいいのかなぁ?くらいに
思っています。
文字も表現の一部です。
読む時は、それに音やリズムが加わるから、より豊な世界になるのでは?と
思います。絵本を創る時は,必ず声に出して読んでみます。
講演会などでは、必ず何冊か読んでみます。
読み聞かせてもらう側の幸せ感を、いくらかでも味わってもらえたらな、と思っています。

ちょっと脱線しましたが、絵本の文字の話です。
私の本もたくさん中国や韓国で出版していただきました。
小さな子の絵本では韓国の簡体字はとてもマッチします。
あかちゃん絵本でも中国では漢字です。そりゃあそうですよね。
でも、中国の赤ちゃんは、全部漢字なのに
いくつくらいから自分で読めるようになるのかな?なんて
つい思ってしまいます。
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私のあかちゃんえほん「ちいさなやさいえほん」のシリーズが、
タイで出版されました。
タイ語は初めてです。
「わあ、タイの文字ってかわいい〜!」

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本文もこんなです♪ 楽しい記号みたいに跳ねたり踊ったりしています。

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 ぱっ ぱっ ぱ

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ぱら ぱら ぱら

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ごし ごし ごし


この文字たちは,声にだしたらどんな音なのでしょうね?
後日、出版社の方から、実際にタイの幼稚園に置かれている画像をいただきました。
ほ〜これが,タイの幼稚園か〜、ぷちとまとちゃんがテーブルに乗っています。
行ってみたいなぁ〜

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☆タイの幼稚園の画像は撮影者に許可をいただいて載せています









by pukuminn | 2017-07-26 17:11 | おしごと

もぐらのモリィ

「もぐらのモリィ」のお話が載った、『この本読んで!』春62号が出来上がりました。
表紙もモリィちゃん♪
今日発売です!

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もう空き地には、
ヒメオドリコソウやイヌノフグリやホトケノザや、
春早々に咲き始めるちいさな野の花が顔を出していますね。
厚いコートを脱ぐのも、もうすぐです。

地下暮らしのモグラのモリィは、どうやって春を知るのかしら?
でも、きっと土の中にも春が来る!
日々春の兆しはあるはず!・・・そんな発想から、
このお話は生まれました。

そして、もう読み聞かせの報告がひとつ!
世界一早くこのお話を読み聞かせしてもらった女の子ですね。
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おとうさんに読んでもらって、一生懸命見てくれていますね。
そして、おかあさんによると、
〜「ほってほって」のところで、楽しそうに体を動かしていました!
自分でもめくって何度も繰り返していました。〜とのこと。
このページ
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モリィちゃんが、いっしょけんめいトンネルを掘るところです。
こういう幸せな時間の報告をいただくと、
私も本当に幸せな気持ちになります。

「この本読んで!」は読み聞かせの為の、季刊の絵本情報誌です。
56号から全国の書店で購入できるようになったそうですよ。
モリィちゃんが、たくさんの子どもたちと出会えますように。

今日はひとつおまけの嬉しいこと!
私が入っている生協の◯ルシステムの人気絵本の部門別ランキングで
「ぷくちゃんのすてきなぱんつ」が赤ちゃん絵本の一等賞になっていました♪パチパチパチ
偶然カタログで見つけたんですが、嬉しかったです。
ぷくちゃんも、出版してもう16年になりました。
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by pukuminn | 2017-02-27 14:41 | おしごと

夏にむかって

ノロやインフルエンザが大流行だそうですが、
幸い家に籠ってもっぱら机とのお付き合いなので、かかる機会も無さそうです。

「この本読んで」春号のゲラが届きました。
綴じ込み絵本の「もぐらのモリィ ・はるのみーつけた!」も。
やはり,文字が入ると、ピシッと決まって良いです。
この感覚は、絵本ならではですね。
発売は2月末頃とか。
その頃になれば、本当に春がたくさん、見つかるはずです。
モリィを読んで、子どもたちと春を見つけるお散歩に出かけてほしいです。

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そして、夏にむかって!
ええ?まだ1月冬の盛りなのに!?ですが
12月末に描いていたラフスケッチも、1月に入って描いたラフスケッチも
夏の絵本。
この仕事では当然の事なのですけど、膝掛けして暖房背負って…
季節感が誤作動しそうです。
こどものくに「たんぽぽ版」6月号のお話の絵にかかります。
一昨年の「まーだだよ!」昨年の「どんぐりないよ!」の続編。
4匹の仲間が主人公を交代していくシリーズで、今回はかえるちゃん。
歌が大好きなかえるちゃん、今回もとても可愛いお話です。
作は、間部香代さん♪

「まーだだよ!」は上製本になって昨年の3月発売されましたが、
今年1月に重版2刷、良かった〜!と思ったら、
先日3刷決定の嬉しいお知らせが!
さ〜て、かえるちゃんもがんばらなくちゃ!

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by pukuminn | 2017-01-26 18:05 | おしごと

モリィちゃん

今日は今年の年内最後の原画入稿。
おお、〆切間に合ったぞ〜!

来年の2月に刊行される、JPICの季刊誌「この本読んで」春号の表紙です。
本文挟み込みの絵本ページも担当します。
その主人公のモグラのモリィちゃん、
思い切り春らしく早春の野の花の中に描いてみました。

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絵本ページの絵はこれから。
実はお正月、返上で仕事です。……でも、まあいいかな。
お正月、何もしない言いわけに。

今年は,母の病気やいろいろ有りました。
なんだか仕事も忙しくて、とりこぼしてしまった事たくさんです。
世の中は、もっと最悪であまり良い方向に向っているとは思えないけれど、
目も耳も閉じてしまえば、自分のことだって見失ってしまいます。
日々生活し、ぶつかったり転んだりして、
作られ変わっていく自分がいることが、
新しい作品を作っていける可能性なのだと思います。

もぐらのモリィちゃんと一緒に、こころゆたかな春が迎えられますように。

今日のおまけ画像。打ち合わせのカフェで出て来たカフェオレが、
こんな可愛いのでした。いくつになっても、こういうの嬉しい♪

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みなさま、よいお年を
お迎えくださいね。

by pukuminn | 2016-12-26 17:30 | おしごと
寒くなりました。いきなり冬!ですね。
昨日小樽の親戚からの、朝起きたら,外が真っ白!というメールに驚いていたら
今日はニュースで札幌23センチの積雪とか。
古い家の廊下などは、この時期冷たいというより
ほんとにシバレルんだよね・・・と思い出しました。

さて、紙芝居が一冊出来ました。
童心社定期紙芝居の12月、「ポンコちゃんとゆきだるま」です。
ポンコちゃん、実は2度目の登場。
行事紙芝居のセットの中に「ポンコちゃんとおひなさま」があります。
その一作で、なんとなくポンコちゃん一家とさよならするのが,名残惜しくなった私。
定期の中でポンコちゃんシリーズを立ち上げてしまったのですが、
早くも2作目のポンコちゃんで、けっこうシナリオ苦労しました。
先が思いやられますが…既に来年の夏の「ポンコちゃんとすいかわり」が予告済みなので
頑張るしかありません。

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雪が降った日、ポンコちゃんは外で遊びたくてしかたありません。
でも、おとうさんも、おかあさんも、寒い寒い!

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しかたなく、ひとりで遊びはじめたポンコちゃん。そこへ…

と、紙芝居は展開していきます。
10月25日の町田市民文学館の講座で、出来立てホヤホヤのところを初読み?
紙芝居だから、初演じさせていただいたのですが
「とても、おもしろかった!」の感想いただいてホッとしました。
ポンコちゃん、子どもたちに愛される、楽しいシリーズにしたいです。

紙芝居といえば、2作「ワンタくん、こんにちは」「ちゃんぷくおばけ」をご一緒しているこがようこさんのご主人である『ゴジラパパ』さんに、こんな可愛い紙芝居舞台を作っていただきました!

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すごいでしょ!可愛いでしょ!
チビライオンのあごも伸びるどや顔^^
絵はがき飾っておくのも良いけれど、
紙芝居作るときに、ハガキサイズのラフを描けば,実際の見え方の研究にも役立ちそう!
ゴジラパパさん!こがさん!ありがとうございました!

なんだか,あっという間にクリスマス来ちゃいそうですね。
でも、その前にやらなきゃいけない仕事がぎゅうううううっと、詰まって来た気配。
焦ります・・・・遅い。
by pukuminn | 2016-11-07 18:37 | おしごと

月刊絵本あれこれ

9月になって、やっと今年の猛烈な忙しさから抜け出し、
ちょっとだけ、ほっとした毎日です。
やりたいこと、あれや、これや、、、でも、思っているだけで、一向に何も手につかず
なんだか毎日、パソコンの前で時間が過ぎているのは、
けっこうSNSのお漬け物になっているんですね,私。
こんなにして、のらくらしている内に、次の仕事期に突入してしまいそうです。

さて、そんな日々の中、今年の仕事の実りが出来て来ています。

まずは、鈴木出版の月刊絵本10月号「どんぐりないよ」
これはこぶたくんが主人公の「まーだだよ」の続編です。
登場人物を引き継ぎながら、主人公が変わっていく、ちょっとおもしろいシリーズの形。
今回は、りすくんが主人公。

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りすくん、どんぐりを集めにあちこち走り回るけど、
あれれ?どんぐりないよ!
たくさん拾えるはずのどんぐりは、いったいどこへ行っちゃったのかな?

それはね、、、ないしょ。
絵本を開いてみてください。

そして最後はいつも幸せな景色

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描いている私も、ほっとしてあったかい気持ちになります。
自分が絵を担当して言うのもなんですが、このシリーズ、大好きです。
とりあえず、月刊誌の形ですが、少々お待ちいただくと単行本になるようです。
え?なりますよね?(笑)
そして、月刊誌では来年の夏に、かえるちゃんが登場する予定。
かえるちゃんの、活躍もお楽しみに。

月刊絵本雑誌の連載も10月号から始まりました。12月まで3回の連載です。
学習ひかりのくに、巻頭のお話ページ10ページ
「くまのポーさんはパンやさん」これは作も担当しました。

ちょっと画面切れていますが

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10月号のお客様は、かしのきえんの園長先生。
毎回、ポーさんが楽しいパンを作ります。

私は、24歳のときにフリーになって10年間、ほとんどの仕事が月刊の学習雑誌の絵や制作物でした。
ある方に、「少し苦しくても、雑誌の仕事をやめて市販本に取り組むように」とアドバイスされ
34歳の時に初めての単行本を出版し、それからは順調に仕事が出来たので、しばらく学習雑誌の絵本からは遠ざかっていました。
今回久しぶりの連載を受けて、単行本や紙芝居の制作の間に、さすがに毎月というのはきつかったけれど
3回連載するとお話としての纏まりもつけられたので,結果的には、よかった思いました。
幼稚園や保育園で配布される雑誌絵本は、たくさんの子どもたちの手に渡ります。
お家で、絵本を買ってもらえない子の手にも渡ります。
監修があったり、あまり大胆なことはできなかったり、
確かに単行本とは違う難しさも有るけれど、制約の中でも質の良いものを子どもたちに手渡せたらな、と思います。
by pukuminn | 2016-09-24 00:07 | おしごと

大久野島からのバトン

報告が少し遅くなってしまいましたが、
6月末に、装画を担当した「大久野島からのバトン」が上製されました。
「文学のピースウォーク」全6巻の中の1冊、新日本出版社です。
作は,初めて組ませていただく,今関信子さん。

戦後70年,戦争の記憶が薄れて行く中で、いかに戦争の悲惨さを子どもたちに語り継いで行くのか?
実際に経験していない私たちが、そこにリアリティーを作り上げられるのか?
難しいけれど、探っていかなければならないテーマだと思います。
対象がヤングアダルトということで、その分野に経験の無い私…
描けるのかしら?と,不安だったのですが、
現在の大久野島はウサギが繁殖して「うさぎ島」で有名な島
「うさぎなら描けるかな?」と、受けてしまいました。
ところが、原稿を読み進むにつれ、うさぎ島に隠された歴史の重さに
「これは大変な仕事を受けてしまったかも…」という思いがひしひしと。
大久野島は,第二次世界大戦中、国際法で禁止された毒ガス兵器を作る工場が置かれ
日本の地図から消されていた歴史があるのです。

この本に私が描ける絵はいったいどんな絵だろう?
大久野島まで取材に行く時間は有りませんでしたが、
数年前に行った祝島の瀬戸内の景色を思いました。
70年前にも、かわらずそこにあっただろう
穏やかな瀬戸内の海と島々
海から吹いてくる風、明るい陽光…
そして若い命。
時を超えてだいじなだいじなもの。
そんな思いを込めて描いてみました。

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この本を書くにあたって、今関さんが積み重ねられた取材と調査、
それを今に繋がる物語に作り上げた素晴らしいお仕事に
本当に頭が下がります。
探り探り,描かせていただいた絵にも、暖かいお言葉をいただきました。
とても有り難かったです。
本文には、うさぎのカットもいっぱいです。
6冊揃ったところでの,原画展の企画も有るようです。
そのお知らせは、またそのときに。

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by pukuminn | 2016-07-29 00:19 | おしごと