大久野島からのバトン
2016年 07月 29日
報告が少し遅くなってしまいましたが、
6月末に、装画を担当した「大久野島からのバトン」が上製されました。
「文学のピースウォーク」全6巻の中の1冊、新日本出版社です。
作は,初めて組ませていただく,今関信子さん。
戦後70年,戦争の記憶が薄れて行く中で、いかに戦争の悲惨さを子どもたちに語り継いで行くのか?
実際に経験していない私たちが、そこにリアリティーを作り上げられるのか?
難しいけれど、探っていかなければならないテーマだと思います。
対象がヤングアダルトということで、その分野に経験の無い私…
描けるのかしら?と,不安だったのですが、
現在の大久野島はウサギが繁殖して「うさぎ島」で有名な島
「うさぎなら描けるかな?」と、受けてしまいました。
ところが、原稿を読み進むにつれ、うさぎ島に隠された歴史の重さに
「これは大変な仕事を受けてしまったかも…」という思いがひしひしと。
大久野島は,第二次世界大戦中、国際法で禁止された毒ガス兵器を作る工場が置かれ
日本の地図から消されていた歴史があるのです。
この本に私が描ける絵はいったいどんな絵だろう?
大久野島まで取材に行く時間は有りませんでしたが、
数年前に行った祝島の瀬戸内の景色を思いました。
70年前にも、かわらずそこにあっただろう
穏やかな瀬戸内の海と島々
海から吹いてくる風、明るい陽光…
そして若い命。
時を超えてだいじなだいじなもの。
そんな思いを込めて描いてみました。
この本を書くにあたって、今関さんが積み重ねられた取材と調査、
それを今に繋がる物語に作り上げた素晴らしいお仕事に
本当に頭が下がります。
探り探り,描かせていただいた絵にも、暖かいお言葉をいただきました。
とても有り難かったです。
本文には、うさぎのカットもいっぱいです。
6冊揃ったところでの,原画展の企画も有るようです。
そのお知らせは、またそのときに。
6月末に、装画を担当した「大久野島からのバトン」が上製されました。
「文学のピースウォーク」全6巻の中の1冊、新日本出版社です。
作は,初めて組ませていただく,今関信子さん。
戦後70年,戦争の記憶が薄れて行く中で、いかに戦争の悲惨さを子どもたちに語り継いで行くのか?
実際に経験していない私たちが、そこにリアリティーを作り上げられるのか?
難しいけれど、探っていかなければならないテーマだと思います。
対象がヤングアダルトということで、その分野に経験の無い私…
描けるのかしら?と,不安だったのですが、
現在の大久野島はウサギが繁殖して「うさぎ島」で有名な島
「うさぎなら描けるかな?」と、受けてしまいました。
ところが、原稿を読み進むにつれ、うさぎ島に隠された歴史の重さに
「これは大変な仕事を受けてしまったかも…」という思いがひしひしと。
大久野島は,第二次世界大戦中、国際法で禁止された毒ガス兵器を作る工場が置かれ
日本の地図から消されていた歴史があるのです。
この本に私が描ける絵はいったいどんな絵だろう?
大久野島まで取材に行く時間は有りませんでしたが、
数年前に行った祝島の瀬戸内の景色を思いました。
70年前にも、かわらずそこにあっただろう
穏やかな瀬戸内の海と島々
海から吹いてくる風、明るい陽光…
そして若い命。
時を超えてだいじなだいじなもの。
そんな思いを込めて描いてみました。
この本を書くにあたって、今関さんが積み重ねられた取材と調査、
それを今に繋がる物語に作り上げた素晴らしいお仕事に
本当に頭が下がります。
探り探り,描かせていただいた絵にも、暖かいお言葉をいただきました。
とても有り難かったです。
本文には、うさぎのカットもいっぱいです。
6冊揃ったところでの,原画展の企画も有るようです。
そのお知らせは、またそのときに。
by pukuminn
| 2016-07-29 00:19
| おしごと