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ひろかわさえこの絵本とそれから・・・


by pukuminn

篠崎三朗さんの個展

童美連の大先輩、篠崎三朗さんの個展が、今日までだったので、昨日青山まで行ってきました。
このブログで知って、私も見たかった!という方、ごめんなさい。今日までだったんです。
もっと早く行ってご紹介するべきでした。

篠崎三朗さんの個展_f0269910_21381261.jpg


これは、いただいたDMの画像です。
ギャラリーmayaの白い壁面に150点余のハガキ大のキャンバス、女性の顔と鳥の絵がありました。
なんて、自由で楽しい表現。しかも一枚一枚が力を持っている厚み。
お仕事の合間合間に、気分転換とか画法の試作として描かれたそうですが、
それは篠崎さんの世界そのもので、そういう位置にある絵だからこその自由さもあるのでしょうか。
ギャラリーmaya2では、篠崎さんの若い頃からの仕事のエスキースやラフスケッチ、絵本以外のお仕事や、旅先のスケッチブックなども並べられていて、椅子に座ってゆっくり見れるようになっていました。
この旅先のスケッチブックは、以前の個展の時に見せていただいたのですが、
写真以上に語るものでほんとに凄いんです。
一緒に旅行すると,篠崎さんはちょっとしたところでも立ち止まってささっと鉛筆出してスケッチされるそうです。
「うまく描く必要なんてないんだよ」ってご本人は言われるのですが、
その絵がとても味があって、しかも貼付けたチケットなどと一体になっているのは、もうデザイン感覚が身に付いているからなのでしょうね。いやあ、真似したいけど、出来るかしら?
以前の個展に描かれた、365枚の太陽の絵、全部違うのに全部篠崎さんの絵、当たり前ですが凄い個性だと思うのです。しかもしっかりした描写に基づいた個性。
でも、それが本当に手を抜かない、地道な積み重ねの上にあることは、絵本のために描かれた、たくさんのエスキースが見せてくれます。
一枚の絵のために描かれた4、5枚のエスキース、、、それだけの積み重ねもすごいのだけど、
その一枚一枚の絵がとてもよくて、なんだか泣きそうになってしまいました。
本当に良いものを見せていただいたと思います。

2週間ほど前、童美連の新理事長になられた藤本四郎さんのインタビューを広報部のお仕事でしてきたのですが、その時も藤本さんが今に至るまでの経験や努力の厚みに、圧倒される思いでしたが
お二人共、とても暖かく後輩の私たちへアドバイスを下さっているように思います。
これって、宝物に出会うみたいなことだと思うのです。

ああ、まだまだまだまだです。手を動かそう!
by pukuminn | 2013-04-27 22:21 | 日々のこと