4月の9日から14日、ベトナムのホーチミンに行って来ました。
ここは,ベトナム戦争の貴重な資料を展示する博物館。 門を入ると左右に戦闘機や戦車が展示されています。直に見ると、大きさに圧倒されます。
日本の軍隊も、第二次世界大戦の頃にはベトナムに侵攻していましたが、第二次世界大戦の直後から始まったベトナム戦争は1975年まで、実に30年も続きました。 私の生まれる前から始まって、サイゴンが陥落して戦争が終わったのは,22歳の時です。 十代の頃、日々新聞やニュースで報道されていたベトナム戦争は、 海の向こうの事ではありましたが、確実に私たちの青春時代の一部でも有りました。 「安保反対!」と「ベトナム戦争反対!」セーラー服で飛び入りデモしたのは 今では軽薄だったと思うけれど、対岸の火事とは片付けられない空気が残っていたのです。 大學の頃には、まだあった立川基地でベトナム戦争で戦死したアメリカ兵の身体を洗浄する高額なアルバイトが有るという話を聞きました。 およそ300万人近くのベトナム人が死亡、400万人のベトナム人が負傷し、また5万8千人以上のアメリカ兵が死亡したといいます。
ベトナムにもアメリカにも、大きな傷跡を残した戦争でした。
博物館の中には大きな展示室がいくつかあり、世界中の戦場カメラマンが撮った、ベトナム戦争の写真がパネル展示されています。日本の沢田教一、一ノ瀬泰三、石川文洋の写真もあります。 この博物館には、結局毎日行くことになりましたが、とても人が多く 土日には5000人、年間60万人の外国人が訪れるそうです。 ベトナムの人々の、二度と戦乱の国にはしないという誓いがここにあります。 ベトナムの平和は、ベトナムの人々が本当に戦い勝ち取った平和です。 皆がそれを誇りに思っていることが伝わってきます。 目を背けたくなる辛い写真もありますが、是非多くの人に見て欲しい展示だと思います。
1階のホールから見上げた吹き抜けの天井の青い空
御縁があって、「震災で消えた小さな命展」の複製画が、ホーチミンの戦争証跡博物館に展示されています。博物館の館長さんが、戦跡見学や枯れ葉剤の被害にあった人々との交流などを企画してくださるというので、めったにない機会と参加しました。
5泊6日の旅、二日は移動でとられ中4日でしたが、
見た事、知った事、感じた事、
楽しい事、辛い事、美しいもの、景色、ひと、
ぜんぶ、抱えきれなくて、今でも整理しきれません。
でも、伝えたいこと、伝えなくてはならないことが有るように思うので、
探りながらブログに書いてみようと思います。
まずは、戦争証跡博物館のこと。
武器の残骸から作られた、ベトナムの母の像
#
by pukuminn
| 2015-04-18 18:42
| 旅