ひろかわさえこの絵本とそれから・・・


by pukuminn

メルヘンハウス


昨日2月3日、名古屋のメルヘンハウスに行って来ました。
創業45年、日本で初めて出来た子どもの本の専門店。
私もお付き合いさせていただいて20年近い年月が流れました。
そのメルヘンハウスが、来月の31日をもって閉店するのです。

朝から良いお天気。アリス館の編集のYさんと新幹線で待ち合わせ。
実はYさんとも長いお付き合い。彼女がアリス館に入社する前からですから
もう15年以上です。新刊の「ともだちのやくそく」も担当してくださいました。

名古屋駅のタワービルで、お決まりのきしめんを食べて、
いざメルヘンハウスへ。
何度か来た千種駅……何度も来たメルヘンハウス。
1999年に出版したぽかぽかえほんのシリーズ、
「いちにのさんぽ」「あめぽったん」「おふろにおいで」の原画展を
二階のギャラリーで開いていただき、それが始めでした。
その後、講演会に呼んでいただいたり、ブッククラブに私の本を入れていただいたり、
「ともだちになろうよ」は再び原画展も。
とてもとてもお世話になりました。

久しぶりに来た店内はお客様もたくさん、
ぷくちゃんを読んでくれていた親子さんや、子どもたちに私の本を読んでくれている保育士さんや、元気な子どもたちもいっぱい。

3時からのお話会に参加。久々の「あのやまこえてどこいくの」を、子どもたちとかけあいで読んだり、新刊「ともだちのやくそく」を、Yさんと二人読み。

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優しい声のYさんがうーちゃん、低音の魅力?のワタシがかいくん。

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メルヘンハウスの三輪さんが、紙芝居「どんなあじ?」を演じてくださいました。

楽しい時間

居心地の良いメルヘンハウス

お話会の後はゆっくり店内の本を眺めて過ごしました。
こんなにゆったりとしたスペースに、こんなに絵本がたくさん面だしされたお店はありません。
徹底して子どもたちへの配慮が行き届き、
絵本を読んで育って、大の本好きになった子どもたちには、
しっかり選ばれた児童書が通常の書店では見られないほど揃っています。
時代の波とはいえ、残念でなりません。
ここで本を選んでメモし、注文はネット書店へ、なんてお客様もいるそうです。
悔しいけど、寂しいけど、
でも、決心されたことですものね。
ここで素敵な出会いをした子どもたちは、どんなに沢山いるでしょう?
わたしも、ゆっくり伺えて、本当に良かったです。

拝啓、メルヘンハウスさま、
長い間ありがとうございました!
お疲れさまでした!
でも、まだ2ヶ月近く、体調に気をつけて
頑張ってくださいね。

メルヘンハウスの高畠純さんの絵の前で、三輪さんと記念撮影♡

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この後、美味しい晩御飯にもご案内くださった、素子さん、素敵な写真をありがとうございました!

東京ー名古屋、日帰りのわりには、ゆったりと楽しい旅でした。

お家に帰って、寝る前にはベットの中で、
この日メルヘンで出会った二冊の本を。
いいなぁ…
私もうつくしい文と心に届く絵を、
すてきな絵本を、つくりたいなぁ…まだまだ

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# by pukuminn | 2018-02-04 16:02 | イベント | Comments(0)
26日、27日は連日で横浜でお話し会でした。
26日夜は東神奈川であそびうた倶楽部のお招き。
ちょっと以前にやっていた、ワークショップをリニューアルしてやってみましたが、
皆さん楽しんでくださったようで、よかった!
久しぶりで「あいうえおのきもち」もフルバージョンで読みました。
絶版状態なのですが、たまにお話会で聞いてもらうのは良いかなぁ。

横浜泊にて翌日は弘明寺の「子どもの本&クーベルチップ」さんへ。
京急線の赤い電車は、とよたかずひこさんのうららちゃんの電車みたい。
ちょっとうきうき🎵
京急の弘明寺駅から坂を下ると、弘明寺があります。

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入ってみようと思いましたが、長い階段を見て断念。また今度。
元は参道だったのでしょうか、弘明寺商店街に入ります。
この商店街がとても良いのです。

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懐かしさ満載!
横浜地下鉄ブルーウェイと京急を結ぶ形になっているせいか?とても人通りも多く賑わっています。ちょうどお昼時手前だったので、露店にお惣菜やお弁当を並べているところ、というお店多数。
地方に行くと、シャッターを閉めた半ば廃墟のような寂しい商店街に多数出会うので、この賑わいは元気が出ます。

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看板、ネオンサイン、良いですね〜〜


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久しぶりにペコちゃんにも会いました。

その商店街の中ほどを突っ切る大岡川の橋を渡って右に折れてすぐのビルの一階が、
「子どもの本&クーベルチップ」さんです。

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27日は「ぞろりぞろりとやさいがね」の原画展の前で、お話会をさせていただきました。
18年前に芽を出した野菜のお話から、今回の「ぞろりぞろり」に至る経緯。
考えてみると、
知識絵本→赤ちゃん絵本→お話絵本の流れって、私が作って来た絵本の流れともリンクします。野菜バージョンで未踏なのは詩の絵本?歌絵本?
あ、ちょっと楽しそうですね。
歌といえば、前夜に引き続き「あそびうた倶楽部」の三根さんに野菜たちの歌と、みみず和尚のセリフをお願いしてやっていただきました。
みみず和尚の台詞は、男性に厳かに読んでもらうとぐっとお話が締まるのです。
哀愁を帯びた歌のメロディも、ステキでした。

新刊の「ともだちのやくそく」に至る13年のエピソードもお話ししました。
みなさん、カップル読みしていただけたでしょうか?
まだ外は、雪解けの冷たい風が吹いていますが、この絵本を読んで、春風を心に呼び込んでいただけますように。

お話会前後もふくめて、沢山大好きなお友だちが訪ねてくださいました。

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やはり十数年前の横浜近辺のお話会から、
ずっとお付き合いくださっている日下さんと。

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お話会終了後、ほっとして記念撮影。
私のお隣がこの日のミミズ和尚様です。


クーベルチップさんの原画展は、今日の夕方まで。
また、どこかで展示出来ると良いのですが。
さて、二日間の楽しいイベントが終わったので、机の仕事に戻らねば!







# by pukuminn | 2018-01-28 15:47 | イベント | Comments(0)

ともだちのやくそく

去年の秋に描いていた「ともだちのやくそく」が上製されました。
そろそろ、書店さんにも並び始める頃です。
13年前に「ともだちになろうよ」
10年前に、「ぼくたちともだち」
かいくんと、うーちゃんの物語も3巻目です。それも久しぶりの。
本の中のかいくんとうーちゃんは、小学生になったから初めの巻からは1、2年の時間が過ぎているのだけど、作者と画家は正直に13年たつので、すっかり白髪が増えてしまいました。

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出逢いを描いた1巻目、ヤキモチの気持を描いた2巻目、
で、3巻目は…?
帯には「やっぱり あいたい!」とあるのです。
あいたい気持ち、あえた幸せ…そして、また…です。
幼稚園の時も、小学生の時も、ちょっと気になるあの子と
隣の席になったり、遠足の時手を繋いで歩いたり、
ドキドキしたものね。
今の子どもたちだって、それは変わらないはず。
いえ、大人だって恋の初めはこんなもの。

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考えたら、あの子のかわいい笑顔が浮かんでくるし


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なんでもない時間が、すごく幸せだったり


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蝶々を見ているかいくんと、かいくんの横顔を見上げているうーちゃん。


前の巻までは、「かいくんが、うーちゃんに翻弄されてかわいそう…」なんていう感想も有りました。(主に男の子のお母さんからね。)
だから、うーちゃんに女の子の可愛らしさを精一杯盛り込んで描いてるのだと、中川さんに言ったら、「それで良いんだよ」と。

この原画を描いている途中に急逝した姉が、このシリーズが好きで、
「うーちゃんみたいに、なりたかった」と言っていました。
しっかりものの姉の、別の顔が見えた気がしたのを、思い出したりしています。



# by pukuminn | 2018-01-21 13:04 | おしごと | Comments(0)

2018年が明けました。
新年早々のお知らせです。
年末に急遽決まりまして、横浜の弘明寺にある子どもの本のお店
クーベルチップさんで、「ぞろりぞろりとやさいがね」の原画展を
させていただく事になりました。
昨年の10月の広島開催から、東京でもやりたいな〜と思っていたのですが
先に神奈川の開催になりました。
広さの関係から全点は飾れないのですが、今日中から選りすぐり?の十数点を
発送したところです。
お近くの方は是非お越し下さい。ちょっと家から遠いもので常駐は出来ませんが
27日の午後には小さなお話会とサイン会もさせていただきます。
なんと、その日にはあの、新刊も届いているはず!

●クーベルチップさんは、月火水は定休日ですので、ご注意を!

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もう一つお知らせ。
絵本ナビの「2017年絵本まつり」に、「ぞろりぞろりとやさいがね」が
ノミネートされています。実は、こういうイベントが有るという事も、今迄知らなかったのですが
年間1000冊以上出版される絵本の中からこの19冊の仲間入りで来ただけでも
相当嬉しいです。
去年は私事で悲しい別れが多かったのですが、今年は良い事あるかしら?
絵本まつりでは、お気に入りの絵本の投票とレビューを募集しています。1月18日まで!
覗いてみてくださいね。販売サイトでの書評も最高!でした。
https://www.ehonnavi.net/award/award.asp?aid=LJR8K&ts=LZRBK3J2ZD


今年は、楽しいことがたくさんありますように!
元気で仕事が出来ますように!
どうぞ,よろしくお願いいたします!

# by pukuminn | 2018-01-06 02:51 | イベント | Comments(0)

さよならのあとで

12月になりました。
めっきり,冬ですね。

この時季になると、喪中はがきがぽつぽつと届いてきます。
今年は私が書いていました。
10月に5歳上の姉が亡くなりました。
考えてみると、姉は18歳で実家を離れているので
しっかり同じ屋根の下で暮らしたのは、たった13年…
それっぽっちしか,無かったのか、と思います。
でも、生まれた時からいるのが当たり前だったひとですから
日々、姉のいなくなった世界の穴が,大きくなっていくように感じます。

姉を空に送ったその夜に、部屋でぼーっとしていたら
机の横に積み重ねていた本の中から
ふいにこの本が私の手の中にやってきたのです。
本当に、見えない力が働いたような不思議なタイミングで。
数ヶ月前に、どこかで紹介されていて購入し、さっと読んで置いておいた本でしたが
勿論、初見の時も良い本だと思ったのですが、
でも、その時とはまったく違う言葉になったかのように、
私の心の中に入ってきました。
「さよならのあとで」

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まるで、息をしているような本です。

後書きを除けば、たった42行の言葉が、
ゆっくりとゆっくりと、語られて行きます。
今、この時に
一欠片の押し付けがましさも無く
静かにこころに寄り添ってくれるのです。

この美しい本を創った、ひとり出版社の夏葉社さんと、
野の花のようなつつましく優しい挿画を書かれた高橋和枝さんに
ありがとう、を言いたいと思います。
高橋さんは、もうずいぶん前からのお知り合いで
素敵な絵本を描かれる方です。

夏葉社さんのホームページに
「何度も、読み返される本を。」とあります。
そのとおりに、何度もこの本を開くと思います。
次に開くときは、また違った言葉に出会うでしょう。
もちろん、言葉はかわりません。
そこにいる私が、今とはちがっているからです。
本は、うけとめる側によっても創られるものだと思います。
絵本もです。

こだわりの、ひとり出版社さん
応援したいですね。

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# by pukuminn | 2017-12-02 03:46 | 好きな本 | Comments(0)